ARR1,000億円「Snowflake」CEOの経営論──すべてを異次元成長へ導くプロ経営者・Frank Slootmanに聞く
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めちゃくちゃ良いインタビュー。現実・冷徹に振り切っていて、自分はここまでできないと思うところはあるゆえに、その凄みを強く感じるし、個々で共感する点が多い。
自分の目も含めて印象に残った点。
まずは観察すること。「ビジネスをするときは、自分を医者だと思え」とか「資本主義には何の意見もなく、マーケットはただのデータです。耳を傾ければ、シグナルを発していて、フィードバックを与えてくれるんです」という内容が記事の分散したところに出ているのが印象的。徹底的に事実を主観を排除して見つめている。
「人はいつも、自分が納得できるような解釈や説明を加えようとします。でも、あなたが受け入れ難い現実とは何なのか。それが真実である可能性はないのだろうか。これを「intellectual honesty(知的誠実性)」と呼びますが、非常に重要なコンセプトだと思います。」という言葉はまさにで、この現実・事実を見つめること、何かを真としたときに本当に自分の考えはあっているのかという思考ができるかできないかはめちゃくちゃ大きい。
そのうえで行動をとる。特に組織部分について「合理性を標準化し、組織を衛生的にし、コミュニケーションを明確にして」という言葉が印象的。一貫するから目標に向かえ、そこに曇りない組織にする。メリトクラシーの徹底、とも言える。
多分これらの2つが、根本として揺るがないのだと思う。
だから「私は、プレイブックもアルゴリズムも持っていません。また、他の会社で実践したことを繰り返すこともしません。」と言われているが、これらを状況に応じてシンプルに適用していて、再現性があるのだと思う。方法論を適用することが目的ではなく、目的に対して執行をしていくと、一定同じ形になり再現性がある状態。
そして「平均的な人が売ることができるプロダクトなのか?」や「実行に優れている人、あるいは良い経営者は、より優れた戦略家にもなれます。なぜなら、その戦略に何が欠けているのかを、より明確に理解できますから」あたりも、事実と執行、それをいかにクリアにできるかという点につながる。先日、「ALL STAR SAAS CONFERENCE 2022」で非常に面白かったセッションの1つが記事化されましたね。
「SnowflakeのCEOに就任してから最初の100日」
・状況を観察
・他の会社で実践したことは繰り返さない
→間違った乗客を降ろして正しい人をバスに乗せることが重要。その後、組織ストラクチャーを変更/固定。例えばカスタマーサポートはお客さんに一番近いのでエンジニアチームと同じにする
その他にもPMFをしていることがいかに重要かを感じさせられる素晴らしいセッションでした。最高に刺激を受けたセッションの記事化。メモが止まらなかった。
Frank Slootmanの日本語訳での講演、記事化を実現してくれて、前田ヒロさんには感謝しか無い。GoogleやNetflixが目指すべき組織として過去注目を集めてきたが、ある意味それとは真逆の目指すべき組織の方向性として、Snowflake / Frank Slootmanに今後注目が集まると思います。