[10日 ロイター] - 米大手投資会社ブラックストーンは、個人富裕層を対象とした新しいプライベートエクイティ(PE)ファンドの立ち上げが遅れる可能性があると警告している。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が10日伝えた。

同社は同様の顧客層を対象とした不動産とクレジットに関連するその他2つのファンドで投資家の大幅な引き揚げに見舞われていることに対処している。

同社は「ブラックストーン・プライベート・エクイティ・ストラテジーズ・ファンド(BXPE)」のローンチ準備を進めており、このファンドは個人富裕層が同社のPE事業に参加するための主要戦略になる見通しという。

同紙が複数の関係筋の話として伝えたところによると、ブラックストーンはここ数日、富裕層投資家とその金融アドバイザーに対し、資金調達状況や金融市場の改善を待ってBXPEを設立する可能性があると伝えた。

ブラックストーンのその他リテール商品の顧客は、同ファンドが2023年初めまでに立ち上げられると予想していたという。

ブラックストーンはFT報道についてコメントを避けた。

ブラックストーンは1日、傘下の資産規模690億ドルの不動産投資信託(REIT)について解約制限措置を講じた。