2022/12/12

【殺到】サイバーエージェントに今、小売企業が群がる理由

12月某日の朝9時、34歳の男性が、コンビニでペットボトルのお茶と鮭のおにぎりを購入した。
そんな購買データを膨大に保有するのが、小売企業だ。決済やポイントのスマートフォンアプリがあふれる裏で、小売り各社はデータを着々と集めてきた。
それだけのデータを何に使うのか。「広告」である。
小売り各社はECサイトや自社のアプリに広告枠を、さらには店舗にデジタルサイネージを設け、広告ビジネスに乗り出している。
独自のデータからさまざまな角度で客層を分類し、顧客に広告を配信することで、購買にしっかりとつなげていく。
「リテールメディア」ともいわれるこの領域が、熱を帯び始めているのだ。
ファミリーマートやセブン-イレブン、イオン、マツモトキヨシなどが相次ぎ参戦。これを圧倒的商機として動き出したのが、ネット広告代理店最大手のサイバーエージェントだ。
小売りから金融、航空、通信など、広告で稼ぎたいあらゆる企業が今、サイバーエージェントに群がっている。
NewsPicks編集部は、同社でリテールメディアやAI、アドテクノロジー、クリエイティブなどを統括する内藤貴仁・常務執行役員を直撃。デジタル広告の次なる成長市場の可能性を語ってもらった。
INDEX
  • 「PayPayが広告進出」の衝撃
  • 小売りが「メディア」になるには?
  • サイバーエージェントは何をやるのか
  • マツキヨとファミマが市場を先導
  • 進化するデジタルサイネージ
  • データで稼ぎたい企業に頼られる
  • リテールメディアの時代がやってくる

「PayPayが広告進出」の衝撃