【独占告白】私が「全てをかけて」中国デモを拡散する理由
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ちょうど、CNNでも昨日特集されていますね。
How a Twitter account with a cat avatar took on Beijing
https://www.cnnphilippines.com/world/2022/12/11/twitter-china-beijing-protests-teacher-li-is-not-your-teacher.html
米国視点だと、「米国発の」ツイッターが中国に民主化をもたらしつつある、というストーリーが、注目されています。
2019年以来、といっていいと思いますが、新型コロナウィルス対策開始以来、ソーシャル・メディアが中国の社会運動に本格的に活用されるようになった、といえそうです。
天安門事件の時も、法輪功騒動(1999年)の時も、ソーシャル・メディアが普及していたとはいえず、香港の「時代革命」は、中国本土で広い支持を得ることはありませんでした。
「アラブの春」とソーシャル・メディアの関係、というのが2010年代に注目されましたが、アラブ諸国の民主化は全て失敗し、インターネットは政府の側が管理し、利用することができるもので、そもそも軍事力の前には無力である、というのが結論になりそうです。今もイランで起きているように。
中国政府は、インターネットの管理と利用については、世界で最も先進的と見なされてきました。
国民にインターネットの利便性と娯楽を普及させるとともに、外国の情報は遮断し(金盾)、独自のソーシャル・メディア(微信など)を普及させ、むしろ国民を管理するビッグ・データ入手の手段として巧みに活用されてきました。
中国は1人当たりGDPが1万ドルを超えても民主化を求める動きは起きず、政府によるインターネットの巧みな活用が、民主化を求める声が出てこない大きな原因の1つとみなされてきました。
中国政府はインターネットを活用して国民を完璧に管理する、かというと、そこまで単純な話ではなく、1人当たりGDPが2万ドルを超えているくらいの、都市部の一部の層では、権利意識が高まっており、自分たちの生活上の権利を守りたいこと、そのためにインターネットを活用するのも巧みである、というのが見えてきました。全国民のための民主化、という動きではあまりないでしょうが。中国の若者を中心とした抗議運動に大きな影響を与えたフォロワー85万人のTwitterアカウント「李老师不是你老师」を運営されている中国人男性にインタビューさせて頂きました。
日本語メディアのインタビュー記事は初めてです。WEB会議で取材させて頂いたので、お顔拝見しましたがとても穏やかで優しそうな方でした。
インタビューの中でとても精緻に中国社会や若者たちの気持ちを分析されています。部屋の中のゾウの例えには、とても納得させられました。ぜひご覧ください。日本でもこのネコさん(@whyyoutouzhele)が話題になっていたので、私もTwitterでフォローするようになりました。
投稿はすべて中国語ですが、翻訳機能があるので文章でもだいたいの内容はわかりますし、動画も多いので、中国でいままさに何が起こっているのか把握することができる貴重な情報源になっています。