2022/12/10

【指南】「筋のいいアイデア」にたどり着く確実な方法

東京大学 FoundX Director
近年、ビジネスシーンでよく耳にするようになった「解像度」という言葉。
実際にはかなりふわっとした(解像度の低い)意味合いで使われているこの言葉を、「深さ」「広さ」「構造」「時間」という4つの視点から解き明かした話題の一冊が、『解像度を上げる』(英治出版)だ。
今週の「The Prophet」では、同書の著者である東京大学FoundXディレクターの馬田隆明氏に、「解像度を上げる」ためのアプローチを語ってもらった。
INDEX
  • まずは思考を「言語化」しよう
  • 深掘りの王道は「インタビュー」
  • アイデアは「シェイプアップ」する
  • 「一人の頭」で考えは深まらない

まずは思考を「言語化」しよう

──前編では、解像度を上げるには「深さ」から取り組むとよいとのことでした。この後編では、そのためのアプローチをお聞きしたいと思います。
馬田 「深さ」の視点で解像度を上げるには、「内化」と「外化」のサイクルを回すことが重要だと考えています。
機械的な「インプット/アウトプット」とは違い、「内化/外化」という表現には「知識を内側に取り込んで血肉化し、それらを加工して情報を生みだす」といったニュアンスが込められています。