核使用は「報復」時のみ プーチン氏が言明
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逆に言えば、報復のためには核をいくらでも使う、ということで、悔しいがこの方は「抑止力」というものを最大限にいかすにはどうふるまうべきかを、よく理解していると認めざるを得ない。彼は、どうやらバランスオブパワー(力の均衡)ならぬ"Balance of Terror"(恐怖の均衡)が支配する世界の復活を望んでいるようです。日本は、防衛費のGDP2%がいいか悪いかなどという表面的な議論から早く脱して、具体的に何を守るか、そのためにこれまで手薄だった何を新たに備えるか、というマインドセットを行う必要があります。
恐らく冷戦中の米国の戦術核の発想に近く、通常兵器でロシア軍の劣勢が決定的になった場合、ウクライナ軍を押し返すために戦術核を使用する、という意味だろう。問題はロシアが核を使った場合、NATOは核を使う覚悟が問われるわけだが、プリンストン大学のシミュレーションによると、西側が核を撃ち返した場合は全面核戦争に至る可能性が高くなる。そのため米欧は核を使わずにロシアの核使用を抑止できるような方策を考えないといけないだろう。
相手から攻撃をされたら反撃をする(報復に核の利用)
プーチン氏が「相手からの攻撃」をどう定義していくかが分からない限り、核の使用リスクは高まっていると感じます。自国の立場が危うくなれば、相手からの攻撃という理由で上手くこじつけ、核を利用するでしょう。
核の理由は絶対にあってはならない。