2022/12/7

【解剖】アマゾンも競合?医療DX「メドレー」の勝ち筋

NewsPicks 編集部 記者
医療・介護現場の人材紹介サービスやオンライン診療システムなどを手掛けるメドレーが11月28日、東証グロース市場からプライム市場へ区分変更した。
2022年4月の市場再編以降、グロースからプライムへの変更はメルカリに続く2社目となる。
2019年に上場したメドレーは人材紹介サイト「ジョブメドレー」を擁する人材プラットフォーム事業で40%超の営業利益率をたたき出す。
豊富なキャッシュを元手に、オンライン診療や電子カルテなどを備える医療ソフトウェア「CLINICS(クリニクス)」を中心とした医療プラットフォーム事業に投資してきた。
ここ数年で上場した新興企業の中でも安定して利益を出す存在だ。
一方で米EC大手のアマゾンが日本で処方薬のオンライン販売への参入を検討していることが報じられるなど、医療のデジタル化に商機を見いだす企業も少なくない。
2022年4月の診療報酬改定では、対応する医療機関にとってネックだったオンライン診療の初診料が対面の9割弱まで引き上げられるなど、規制緩和も進む。
2023年には電子処方箋の運用も始まる予定だ。制度面でもデジタル化に追い風が吹く。
急成長を遂げるメドレーは競争をどう勝ち抜くのか。NewsPicks編集部は、取締役の河原亮CFO(最高財務責任者)を直撃した。
INDEX
  • 上場から3年で売上高は3倍に
  • 診療だけじゃないデジタル化の必要性
  • オンライン診療普及の障壁
  • 迫りくるアマゾンの影
  • 流動性重視で機関投資家を誘致

上場から3年で売上高は3倍に