【分析】英デジタルバンク「レボリュート」は日本で勝てるか
NewsPicks編集部
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チャレンジャーバンクの一角であるRevolutは、顧客数で英国トップですが、顧客満足度や利益化の点では、Starling BankやMonzoにかなり差をつけられています。
ビジネスモデルはバンキングというよりも、カード会社に近い。月額のサブスクリプションは、カード会社の年会費に相当。インターチェンジ手数料(カード発行者手数料)が収益の40%以上を占めていることからもそう言えます。さらに、為替手数料も、カード会社のクロスボーダー手数料に相当するもの。
競合は日本の銀行ではなく、カード会社でしょう。海外送金をするニーズのある人、海外旅行へよく行く人には魅力があるかもしれません。英国デジタルバンクの雄、レボリュート。
2年前に日本でもサービスを開始しましたが、広告はほとんど出さず、ユーザーは現在8万人。強みの安い為替手数料も日本人の大多数はあまり使う機会がない。ヨーロッパでは人気かもしれませんが、日本でも本当に広がるのでしょうか。
率直に疑問をぶつけたところ、ストロンスキーCEOの回答は「想定通り」で「いつもの勝ちパターンで行く」とのこと。数年後、日本人100万人の携帯にレボリュートがダウンロードされているのか。まずは海外旅行解禁後の今が転機になりそうです。こういうサービスがもっと伸びてほしいと思うのですが、ここ数年見ていると「グローバル」と言いながら、一部を除いて日本はますます内にこもるように見えます。むしろB to Bのほうが日本ではよさそうに見えますが、桁が違いすぎるんでしょうか。