(ブルームバーグ): 中国で新型コロナ規制を緩和する省都が拡大した。中国各地でロックダウン(都市封鎖)に抗議するデモが広がった後で、当局は本格的な経済再開に向けて政策転換を進めている。

雲南省昆明は4日から市民がPCR検査の結果を提示せずに公共交通機関を利用することを認める。広西チワン族自治区の南寧ではホテルと観光地を除いて公共の場所に入るための検査義務を撤廃した。

黒竜江省ハルビンは3日遅い段階で、公共の場を訪れる場合に検査結果がもはや要求されないとし、同市を離れる人は48時間以内にPCR検査を一度受ける必要があると発表した。従来は2度の検査が必要だった。

北京や深圳、広州など中国の一級都市も過去数日間に部分的に規制を緩和した。

ゴールドマン・サックス・グループのチーフ中国エコノミスト、閃輝氏らは4日のリポートで、主要都市での緩和措置が中国のゼロコロナ政策撤廃とは解釈できないが、「中国政府が出口を準備し、コロナ規制の経済的・社会的コストを最小限にしようと努力している明確な兆候と見ている」と述べた。

原題:More China Cities Ease Curbs in Expansion of Covid Policy Shift(抜粋)

--取材協力:Dexter Low.

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