(ブルームバーグ): 米投資ファンドのカーライル・グループは2日、株式の過半以上を保有するスナック菓子メーカーのおやつカンパニー(三重県津市)の持ち分すべてを、国内ファンドのディー・キャピタルに売却すると発表した。売却額は開示していない。

発表資料によると、カーライルは2014年5月に「ベビースターラーメン」で知られるおやつカンパニーに出資。海外展開の加速を支援し、直近の22年7月の業績を基にすると、海外売上高を3倍に伸ばした。売却先のディー・キャピタルは、21年3月の設立で、ゴールドマン・サックス証券出身の仁木準氏ら3人が共同代表を務めている。

カーライルは現在の株式保有比率を公開していないが、関係者によると70%程度で、残りは創業家の持ち分だという。売却側の財務アドバイザーはドイツ銀行と大和証券が務めた。ブルームバーグは20年3月、カーライルの売却意向を報じていた。

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