2022/12/1

「混迷のCOP27」を振り返る

午前4時。気候変動枠組み条約の交渉にあたっていた参加者たちは、混迷の末、ようやく歴史的な合意にこぎつけた。
これで、富裕国と貧困国の間で長年の懸案事項に一定の解決が期待できそうだ。
11月20日までエジプトのシャルムエルシェイクで開催されていた、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)。
満場一致で採択された合意文書では、気候変動による深刻な被害に見舞われている発展途上国を支援するための基金の創設という、会議の30年の歴史の中でも画期的なプランが盛り込まれた。
COP27は18日に閉幕予定だったが、スケジュールは大きくずれ込んだ。パキスタンのシェリー・レーマン気候変動相は、この合意のおかげで会議の存在意義をようやく示すことができたと述べた。
「過去30年間、われわれはこの道を苦労して進んできた、そして今日、ここシャルムエルシェイクで、この旅路の最初の一里塚にたどり着いた」とレーマンは述べた。
「基金の創設は慈善事業への施しとは違う。私たち共通の未来への長期的投資の頭金だ」

「空のバケツ」じゃしょうがない