衆院「10増10減」は地方組織の調整踏まえ対応 自民党が方針案

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• 小川 一

  毎日新聞 客員編集委員

  ・2022年11月28日

  10増10減では、東京の5増をはじめ首都圏が8も増えます。馬鹿な議員が増えるだけ、という冷笑的な見方もありますが、私はここを活用して女性、若い世代の登用につなげていくべきだと思います。各党とも目先の利害調整だけでなく、そうした大きな視点で今回の改定に向き合うべきです。地方の声が届きにくくなるのは確かに問題ですが、東京育ちの2世、3世の「地方」代表が増えている現状では、地方への熱量は下がっていきます。本気で地方を考えるなら、参院の比例代表で地方の特別枠を考えるなど別の視点が必要です。「1票の格差」には司法の明確な判断が出ています。弥縫策を重ねるのではなく、格差解消を日本の民主主義の再生へと位置づける構想力を求めたいです。