(ブルームバーグ): 米資産家イーロン・マスク氏が買収した米ツイッターは数千人の従業員を解雇したが、適切な通知と最終的な支払いを行わず、経費の払い戻しも怠ったとして元請負業者から提訴された。

カリフォルニア州北部地区(サンフランシスコ)連邦地裁に16日提出された訴状によれば、人材管理のPROアンリミテッド(マグニット)を通じてツイッターに雇用されたフランシスコ・ロドリゲス氏は11月12日に解雇された。同社はこの日、4400-5500人を解雇したとみられ、同氏は自らを代表とする解雇された全員による集団訴訟を目指している。

「ロドリゲス氏はマグニット経由で給与を受け取っていたとみられる他の数千人のツイッター従業員と同じように、解雇されると記載した電子メールを11月12日に受け取った」と同氏の弁護士は訴状で説明した。 

「ツイッターもマグニットも、カリフォルニア州の労働法で義務付けられいるはずの、これら従業員への最終的な報酬全額、福利厚生、経費の払い戻しを雇用最終日に提供しなかった。従業員らはまだこうした支払いの全額を受け取っていない」と主張した。

連邦およびカリフォルニア州の労働者調整・再訓練予告法(WARN)によると、大企業での大規模な人員整理は一般的に少なくとも60日前の通告が求められている。

マグニットにコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。

原題:Twitter Sued by Fired Contractor for Failing to Give Notice (抜粋)

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