2022/11/21

【秘話】星野リゾート×ハルメク「逆境克服」のリーダー論

NewsPicks編集部
ビジネスでは、何かしらの逆境に立ち向かわなければならない時が必ずやってくる。それを克服する過程にこそ、未来に役立つ本物の知恵があるはずだ。
今年10月24〜25日、NewsPicksが開催した大型ビジネスフェスCHANGE to HOPE 2022では、「逆境を乗り越えるリーダーの思考法」をテーマに、星野リゾート代表の📌星野佳路さんと雑誌「ハルメク」編集長の📌山岡朝子さんによるトークセッションを行った。
コロナ禍、市場の衰退、事業再生etc……。さまざまな難局を乗り越えてきた2人の経験談から、変化を希望に変えるすべを学ぼう。
(写真左から)モデレーターを務めたNewsPicks記者の谷口健、星野佳路さん、山岡朝子さん
※本セッションを含む、〈CHANGE to HOPE 2022〉全25セッション分のアーカイブ動画を無料公開中です。詳しくは記事末尾をご覧ください。
INDEX
  • 社員を奮起させた「倒産確率」
  • 部数3倍は「読者調査」の賜物
  • 事業再生のカギは従業員満足度
  • フラットさが強みを引き出す
  • 星野リゾート、ハルメクの未来像
  • 【限定公開】アーカイブ動画情報

社員を奮起させた「倒産確率」

── 直近の「逆境」で言うと、星野さんにはコロナ禍がありましたね。観光業全体が大打撃を受けましたが、星野リゾートはどう対応してきたのですか?
星野:星野リゾートにおける「コロナ禍」が始まったのは、小池(百合子)都知事が2020年3月下旬に開いた新型コロナウイルスに関する緊急会見からです。
あの会見の直後から、星野リゾートでも予約のキャンセルが相次ぎました。その数はかつてないレベルで増えていき、東日本大震災の時を上回るほどでした。
あの時にまず対応したのは、社内に「優先順位の変更」を伝えること。緊急事態における教科書通りの動きから始めました。