2022/11/17

【必読】御社のサービスは「行動経済学」的に大丈夫ですか?

NewsPicks編集部
「行動経済学」という言葉を一度は耳にしたことはあるでしょうか。
行動経済学とは、心理実験をベースにした経済行動を研究する学問で、ビジネスの世界でも多く使われている経済学です。
2002年のダニエル・カーネマン氏、2017年のリチャード・セイラー氏のノーベル経済学賞受賞で注目度が上がり、現在も進化を続けています。
今回の記事でこの行動経済学について解説するのは、パパラカ研究所の山根承子さんです。
山根さんはパパラカ研究所の社長であり、行動経済学を専門にしている研究者です。
2019年3月まで7年間、近畿大学で教員を務めていましたが、「経済学部准教授」という立派な肩書を捨て、現在は、行動経済学者として複数の民間企業と業務委託契約を結び、コンサルティングやデータ分析などを行っています。
今回の記事では、実際に企業との業務の中で見えてきた行動経済学の視点をお伝えしていきます。
INDEX
  • ✒️ そもそも行動経済学って?
  • ✅ 知っておきたい「3つの理論」
  •  1️⃣ プロスペクト理論
  •   📍 損失回避とは?
  •   📍 参照点とは?
  •  2️⃣ 時間割引率
  •  3️⃣ 社会選好/社会的選好
  • ✍️ 実際にどう使われているの?
  •  1️⃣ Amazonプライムの退会ページ
  •  2️⃣ クレジットカードのデフォルト設定
  •  3️⃣ レストランのメニュー
  •  4️⃣ iDeCoの商品選び

✒️ そもそも行動経済学って?

まず、「行動経済学とは何か」から簡単に押さえていきましょう。
行動経済学では、「人間の思考や行動の癖」が社会にどう影響しているかを追求しています。