【必読】御社のサービスは「行動経済学」的に大丈夫ですか?
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行動経済学って本当に使えそうです。「プロスペクト理論」「時間選好」「社会的選好」「損失回避」「参照点」...今回の記事では、いろんな用語も出てきましたが、一度自分の会社のサービス・製品を行動経済学に当てはめて「デューデリ」するのも気づきがありそうです。
パパラカ研究所の山根さんは稀有な存在です。近畿大学の准教授を辞めて、研究所を立ち上げて、民間企業と仕事をしています。まさにビジネス界と経済学の世界の「溝」を埋めに行っています。ここで説明されている「参照点」が、格差の拡大に効いていると言われています。
「1億円持っている時にもらう1000万円」と「500万円持っている時にもらう1000万円」で、前者の喜びは小さくなります。この特性があるためにお金持ちになればなるほど、より大きなお金を求めるようになります。
昔の人たちはこういった人間の特性がわかっていたために「吾唯知足(われただたるをしる)」のような格言を生み、社会全体の調和を取ろうとしていたのではないかと推察しています。
行動経済学は再現性の観点で問題がある理論が含まれていると指摘されるようになっているので注意する必要もありますが、全般的に当てはまる人間特性を理解しながら自分の生き方をコントロールするのは、幸福度の向上にとても有意義だと捉えています。行動経済学(もっと広く心理学)が解き明かしている人間行動のパターン、気づかずにやっていることはたくさんあります。「メーカー希望小売価格の3割引き」なんていうのもそうです。
ただ、セオリーはあくまで「統計的に有意な傾向」を示しているので、すべての人がその通りに動くのではないという点に注意が必要です。だから、逆張りという発想もありえます。