アメリカ中間選挙 両院とも大勢判明せず
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まだ決着は着いてませんが、トランプが推した候補が予想外に苦戦をしてます。ペンシルバニアもトランプ派の候補は民主党に敗れてますし、ジョージアもトランプと距離がある共和党ケンプ氏が州知事選では楽勝だったのに、トランプ派の候補は民主党現職と4週間後に再選です。
下院ではトランプ派の候補が勝っているのですが、共和党の中でのトランプ派の位置付けが変わる可能性があります。今回の単なる勝ち負けよりも、その方がアメリカ政治にとっては意味が大きいと思います。
注目のコメント
事前の予測では「インフレの影響で共和党躍進か」と報じられていましたが、民主党が健闘して僅差の展開に。これを「意外だ」という声が出ていますが、2016年のときもクリントン有利という予測が外れてトランプが勝ちました。
当時、投票日の直前までアメリカにいて、選挙後にアメリカのジャーナリストたちに話を聞いて感じたんですが、日本メディアほどの綿密かつ全国規模の情勢取材をやってません。注目選挙区の取材と、全国的には世論調査データが頼り。日本メディアのように、世論調査データに各地の情勢取材を加味した予測になっていないために、接戦では外しやすいんだなと納得しました。
米メディアの欠点というより、NHKや全国紙のような全国取材網と、当選予測に膨大な力をつぎ込む日本メディアが特殊なんだと思います。いやあ、大接戦です。ニューヨークタイムズが早々に「共和党の赤い波が押し寄せる兆候は見えない」と報じ、「えっ?」と思ったのですが、まさにその通りになりました。上院のペンシルベニアで民主が制したことが象徴的ですが、民主が最後まで諦めずにテコ入れしたことが奏功したとも言えます。最終盤になって中絶問題が再び注目され、さらにトランプ派台頭による民主主義への危機感が募ったと見ることもできます。ただ、メディアの立場からみると、そもそも「赤い波」を予測したメディアの事前調査は正しかったのかとの懸念がよぎります。2016年の大統領選での大はずれも想起してしまいます。
それにしても来月まで上院の過半数が決まらない可能性が出てくるとは。