(ブルームバーグ): クラウドベースの顧客管理(CRM)ソフトウエアを手掛ける米セールスフォースは、販売チームで数百人を削減した。同社は不安定な経済状況の中でソフトウエア製品の需要鈍化に見舞われており、利益率の改善を目指している。

セールスフォースの広報担当者は8日の声明で「当社のセールスパフォーマンスのプロセスは説明責任を促す。残念ながら、それが一部の人が当社を去ることにつながる可能性もある」とコメントした。

本拠地サンフランシスコで最大の民間雇用主であるセールスフォースは、主に買収を通じてここ5年間で従業員をほぼ3倍に増やしている。7月末時点の従業員数は7万8634人。何年も増収率を重視してきた同社は今や方向転換し、2026年までに利益率25%という新たな目標に注意を向けている。

アクティビスト(物言う投資家)のスターボード・バリューは先月、セールスフォース株を取得したことを明らかにし、同社が成長を利益率に転換する上での問題のため、同業他社に後れを取っていると指摘した。スターボードはセールスフォースの新たな財務目標について、正しい方向への一歩だが、サービスナウやワークデイなどライバルよりも野心的でないとしている。

原題:Salesforce Cuts Hundreds of Sales Workers on ‘Accountability’(抜粋)

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