[7日 ロイター] - 米ツイッターを買収した実業家イーロン・マスク氏は7日、翌日に投開票される米中間選挙で共和党の議員候補に投票するよう呼びかけた。

無党派の有権者に対し「権力の共有によって最悪な両党の行き過ぎた行為が抑制される。したがって、大統領職が民主党であることを考慮すると、共和党に投票することを推奨する」とツイッターで述べた。

その上で「筋金入りの民主党員と共和党員は決して反対側には投票しない。決めるのは無党派層だ」とした。

マスク氏はその後「将来再び民主党に投票することにオープンだ」とツイートし、自身はこれまで無党派で、民主党に投票してきたと述べた。

同氏は4月、ツイッターが「社会の信頼に値するためには、政治的に中立でなければならない」との見方を示していた。

マスク氏のツイッターは1億1000万人以上のフォロワーを持つ。主要ソーシャルメディアプラットフォームのトップが明確に米国の特定政党への支持を呼びかけるのはこれが初めて。

バージニア大学政治学センターのカイル・コンディック氏は「このようなある種の有名人の『推薦』が有権者の行動に何らかの影響を与えるとは考えにくい」と指摘。選挙結果に影響は及ぼさないとの見解を示した。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、マスク氏のツイートについて「(バイデン)大統領は投票の重要性について頻繁に語ってきた」と述べるにとどめた。

市民団体フリープレスのジェシカ・ゴンザレス共同最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、マスク氏のコメントは同氏が広告主の信頼を得られるバランスの取れたCEOだということを証明していないと述べた。