【羽生雄毅】なぜ人にはタンパク質でなく「肉」が必要なのか
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ただタンパク質を取るだけなら、(培養)肉じゃなくってもいいはず。
きっとそう感じる人もいると思います。
実際、ヴィーガンの人も増えていますし、それでも死んだなんて話を聞かないのは、栄養バランスの面では、食物性のタンパク質で十分だからなんでしょう。
その疑問に、細胞農業で培養肉をつくる、インテグリカルチャーの羽生さんが答えてくれました。
まさか戦争の話になるとは笑
いや、でも、我が家もお正月には家族ですき焼きを食べる習慣があります。
「帰省してちょっといいお肉を食べた」というのは、毎年のいい思い出にもなっています。
結局、幸せな記憶と結びついているから、切り離せないんですよね。コロナ渦を通じて運動不足になって体重が増えたので、ジムに通うようになり、その流れでプロテインを毎日飲むようになりました。
高校生の頃に飲んでいた以来で驚いたのが、味の美味しさです。毎日飲むのが楽しみなぐらいになっています。毎日1食はこのプロテインだけにしているのですが、腹持ちもよく満足度が高いです。
お肉や魚も食べたくなりますが、代替プロテインがあることで食べる総量は減らせています。
お肉の価値はあるとは思いますが、様々な領域の進化を通じて、より環境負荷を少なくしていくことはできるのではないかと感じています。人類を取り巻く技術をすごい速度で進化していて、その進化の速度は明らかに加速しています。
ところが取り巻かれている人類の方は技術と同じペースで進化しているわけではなく、単に「順応」しているのに過ぎないのだと私は考えています。
それゆえ、いまだに人類は体を動かすことに喜びを感じ、運動をしているときの方が、じっとしている時より頭が良く働く。
これは、捕食するために他の獲物を狩ろうとしている時や、外敵から身を守るために逃げる時にもっとも頭が働き、さまざまなセンサーが動くように仕組まれた、一つの動物としての人類の構造の結果だと考えるべきでしょう。そのような文脈で考えれば、人類は宇宙に行っても、プロテインだけでは満足できず、かたまりの肉を必要とすると考えるのが普通です。そう思うのは、人類が肉を欲しない生物に進化してしまう前に、物理的に宇宙に到達するだろうという確信を私が持っているからでもあります。