【池上彰】世界で起きていることの「全体像」を掴む極意

わかりやすいニュース解説で、子どもから大人まで幅広い人気を誇るジャーナリスト・池上彰氏。

数々のベストセラーの著者でもある池上氏だが、その代表作のひとつである「〇〇のことよくわからないまま社会人になった人へ」（経済・会社・政治）シリーズが、初版から15年を経てリニューアルされた。

同シリーズの狙いは、「そもそも経済（会社・政治）って何だっけ？」という、読者のざっくりとした、しかし切実な疑問に答えることだ。社会の仕組みを断片的に知ってはいても、全体像がつかめていない……という人は多いだろう。

その「全体像」を描いてみせることこそ、池上氏のお家芸。今週の「The Prophet」では、ピンポイントな事象の先にある、大きな「流れ」や「絵」を捉えるためのアドバイスを池上氏に聞いた。

INDEX

プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。

佐藤元則
NCB Lab. 代表
・2022年11月06日
なぜ、という疑問をもつこと、そして自分で考えること。それがとても大切だと、齢を重ねるごとに痛感するようになりました。

検索すると答えが出る社会環境で、人は自分で考えることを忘れてしまいました。3歳の孫は、「なんで？」を連発します。幼児の視点が必要です。
清水勝彦
慶應ビジネススクール教授
・2022年11月06日
「全体像」というのは難しくて、知らないことがあまりにも多すぎますし、逆に伝聞をもとに「自分はわかっている」と思っていることほど危ういことはない。ニュースも大切なのですが、実際に行って感じることがあると、そこから深く掘ることができるのではと個人的には思います。
永濱利廣
第一生命経済研究所首席エコノミスト
・2022年11月06日
同様にマクロ経済を見る極意としては、ミクロとは違うという視点で見るということでしょう。
こういうことができないと、一部の経済団体とかのようにおかしなマクロ経済政策を提言してしまいます。