「餃子の王将」社長射殺 不適切取り引きと事件の関係を捜査
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「犯人は意外と近くにいる」という筋立ては、推理小説のようでもあります。その場合、どのようなルートで工藤会にヒットマンの提供を依頼したのか、工藤会への報酬は誰から誰を通じて支払われたのか、などの解明が必須です。この筋立てが正しかった場合、首謀者は、自分との接点が見つからないことを確信して事件を企図したはずです。9年間ダンマリを通したことを見ても相当な覚悟を持った人物と思われます。ただ、ヒットマンとして容疑者が逮捕される前と後では、精神的な負荷がまるで違います。警察もそこに賭けたのかも知れません。また、状況を変える手掛かりをつかんだのかも知れません。
NHKは、既報の部分を多く含む内容で報じてきました。本来なら一番前に持ってくるべき「当時の経営者から聴取」をあえてて目立たない形にしているようにも見えます。人権に配慮しながら、また捜査が誤ることも想定しながら、それでも新しい事実を伝えたいと考えた構成だと思われます。
また、推理小説のような見立てが、これまで数々の冤罪を生んできたことも認識しないといけません。工藤会の息のかかった企業との取り引きを断って攻撃されてしまうというのは、工藤会が民間人に手を出した事件によくある構図。
工藤会総裁に死刑判決が出た裁判で扱われた漁業組合長の事件もそう。
そして経営者が変わるタイミングは、暴力団との関係を切る良いタイミング。警察もそれを理解していて、関係を切りたいという経営者の相談にも乗っているそうです。
おそらくこの事件も幹部まで責任を追及するというのが警察の方針でしょう。
工藤会に射殺された漁協組合長の弟が明かしていた「暴力の実像」
https://friday.kodansha.co.jp/article/201372?page=1