[24日 ロイター] - 米ヘッジファンドのアルティメーター・キャピタル・マネジメントは24日、フェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズに対し、雇用と資本支出を削減して経営を合理化するよう求めた。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)に宛てた書簡を公開した。

メタの株式0.1%を保有するアルティメーターは、同社が支出を増やしメタバース(巨大仮想現実空間)に注力する中、投資家の信頼を失ったと批判。

最低20%の人員削減に加え、資本支出を少なくとも50億ドル削減して年250億ドルとし、メタバースへの年間投資額を現在の100億ドルから50億ドルに制限することで、年間フリーキャッシュフローを400億ドルに倍増させることが可能だとした。

メタはメタバース構築に多額の資金を投じ、世界中で多くの従業員を雇用してきた。しかし、メタバース戦略の中心であるリアリティー・ラボ部門は大幅な損失を計上し続けている。

アルティメーターは、このような巨額の投資は「先行きの見えない将来に対するもので、シリコンバレーの基準からしても超大型で恐ろしい」と述べた。

メタはコメントを控えた。同社は26日の市場取引終了後に第3・四半期決算を発表する。