[ニューヨーク 19日 ロイター] - BNPパリバは19日の調査ノートで、米連邦準備理事会(FRB)による現在の引き締めサイクルにおける政策金利の最終到達水準(ターミナルレート)は市場のコンセンサスより高い5.25%で、到達時期は来年第1・四半期になると予想した。

同社は「FRBはよりしつこく、裾野が広がっているインフレに対応して引き締め姿勢をさらに強めるため、米経済は景気後退(リセッション)に陥る」と述べ、来年第2・四半期のリセッション突入を想定している。

また「リセッションを避けられる公算を乏しくしている現在の物価情勢が、そっくりそのまま景気悪化初期にFRBが緩和方向に急転換する上で制約となるだろう」という。

フェデラルファンド(FF)先物が足元で織り込むターミナルレートの水準と時期はそれぞれ4.97%と来年5月。ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は18日、基調的なインフレ上昇率の加速が止まらないとすれば、FRBは政策金利を4.75%より高い水準に引き上げる必要が出てくるかもしれないと発言した。