全国学力テスト 行き過ぎた事前対策 トップクラス石川県で何が
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テストを実施していて、テスト対策を行うのは自然な事かと。
「行き過ぎた対策」の判断は誰がするんでしょうね。特段、基準もなさそうだし。
学校って学力の定着が大切だと思っている人もいるし、不要だと思っている人がいる。テスト至上主義の人もいれば、そうでない人もいる。このように多様なステークホルダーや価値観が入り混じる学校や教育行政の運営って本当に難しいですよね。学テの結果を上げることに意識高い人が中心にいるとこうなりますね。よくあることです。
さらに言えば、このテストの結果を活かして指導を改善し、日頃の実践をブラッシュアップさせて子どもに力を付けさせるなんてこと、ほとんど無理です。
点数を上げようとすると過去問を解かせたり、それ専用の対策をしてしまうことが何よりの証拠。
学校全職員が意識共有して、保護者や子どもも巻き込んで、読解力の向上や学びに向かう姿勢の改善、低学力層への支援体制を作れば道は開けるかもしれませんが、そんなことはほとんどの学校ではできそうにありません。
その理由は言い出したらキリがありませんが、1番の理由は学テでいい点数を取らせるために教員になった人はほぼいないからです。もし点数を取らせようとしている教員がいたら、それは偉い誰かからやらされているか、どこかの自治体と競争でもしてるのかもしれませんね。
また、個人的には学テの問題は素晴らしく、こんな問題がすらすら解ける子どもたちに成長したらすごいだろうなあとは思っていますが、学テの結果はあくまで参考程度です。それよりも、さまざまな環境や境遇にあるどの子どもも自分の人生を幸せに生きていけるようにと願って教員をしています。そこに学テの問題が解けるかどうかは直接的には関係ありません。
しかも小学校だと6年生というようにその年の1学年しかやらないので、毎年学年児童の実態によって結果は変動します。同じ子どもたちの集団を追跡調査するわけでもないので、現場レベルでは改善してもその翌年の結果の信憑性は低い。6年生の担任が結果を受けてそうなんだと思って少し指導改善したり、意識の高い校長がいる学校が学校全体で読解力を上げるための対策をやったりするかもしれませんが、効果は数年かかるし校長やキーマンが抜ければ終わります。つまり、学テの効果って限定的なのです。
ここにお金を使うくらいだったら、全学級に毎年4月と11月にNRTテストみたいなものをやった方が担任にとっては遥かに授業に活かせます。
今の学テは文科省レベルの方々が全国の傾向を掴んで、今後の方向性を示すための材料くらいにしか実質的な効果はないと思います。子どもの学びの時間を点数を稼ぐために使うのもうやめません?受験対策もそうですが、大人の実績を分かりやすく示すために子どもが犠牲になっているようにしか見えないんですよね。
時代の変化が早い中で子どものためになる教育について真剣に考えている教育者はどれだけいるんでしょうか。