サイゼリヤが「値上げしません」宣言 社長が語る同社の「使命」とは
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注目のコメント
創業者の生き様ですね!応援してます!
ちなみに戦略・戦術上も理に適っていると思います。実はサイゼリヤはあの低価格にして原価率はたしか36%前後。しかもここに製造原価(工場の製造人件費)が含まれているとすると、実質の食材原価は30%程度かと。スゴイ安いから原価率が高いように見えてやはり、パスタ(小麦)・ドリア(米)など主要食材のベースの価格が安いんです。そこが牛丼や回転すしのビジネスとは異なるところです。すると、全ての仕入食材価格が5%上昇したとしても、売上構成比で1.5%の原価率上昇で済むことになります(原価率は37.5%になる)。一方で、値上げしません宣言と、実際のCPの業界における相対的な向上で、客数が前年比で102%まで伸びるだけで実は粗利自体が増えるんです。サイゼリヤは客数が増えてもある程度OPが回る仕組みになっているので、売上が増えた分当然販管費率は下がる。結果、売上増⇒販管費率減だけだなく粗利も増⇒利益増⇒賃金改善の流れも作れる、というわけです。うーむ、見事。
あと、ちなみにサイゼリヤ社員の給与や待遇は、他業種と比べると・・・という話はもちろんあるかもしれませんが、現時点でも外食業界、さらには上場外食産業企業の中でも平均して年収ベースで100万程度高いです。
でも、結局今回の話はそんなセコセコ計算の話ではなく、意思決定は、大きな生き様や、世の中の役に立つというサイゼリヤの使命にのっとった判断なんですけどね。応援してます。サイゼ系プロピカーの安東です。
サイゼリヤといえばミラノ風ドリア、ですが実はここにちょっとした異変が起きています。
元々サイゼのミラノ風ドリアは299円など、300円を切る価格設定でした。
他のメニューとも比べて、そして他店と比べて遥かに安いゆえ、多くの高校生や倹約家に愛されていました。
一方、こんなことを思った人はいないでしょうか?
「ミラノ風ドリアにしないとコスパ的にもったいない」
たとえばシーフードグラタンというメニューがかつてありました。
ミラノ風ドリア :299円
シーフードグラタン:499円
ってな感じでした。これだと、さすがにシーフードグラタンを頼む気にならんのですよ。
でも、今どうなっているかというと、
ミラノ風ドリア :300円
エビクリームグラタン:400円 (イカとかアサリがOmitされてる)
です。
こうなってくると、俄然、ミラノ風ドリア以外のメニューにも自然と触手が伸びるわけで、「嗚呼、サイゼって天国だな。幸せだな」と感じます。
価格設定って、難しいですねーなんて簡単な話ではありませんが、記事を読みながらそんなことを考えました。
ちなみにこのエビクリームグラタン、めちゃうまいんですよ!
とってもなめらかなベシャメルソースはおかわりしたくなります。
ぜひ一度お試しあれ!!!
※追記
サイゼリアって書いてる人が多いですが、正しくはサイゼリヤですサイゼリヤらしい動き。
「暮らしが厳しい中、安くて良いものを出す使命がある」
これを言い切るだけの戦略があるのでしょう。
「約500店に増えた海外店舗では、円安による増益効果が見込める」というが、海外進出がこの日のためだったとしたら、まさに神がかり的。でも、そうかも知れない、と思ってしまう。
改めて↓を読み返してみたい。
【サイゼリヤ創業者】それでも我々は「値上げ」をしない
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