コロナ禍、学生16%にうつ症状 秋田大調査
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注目のコメント
当たり前のことだと思います。
自分自身、メンタルヘルスにはずっと昔から問題意識と関心を向けているのですが、その問題がコロナ禍で特に前進してしまったな、という印象です。
なぜこうなるのか。大きなキーワードは「距離」だと考えています。
リモートで人々がコミュニケーションを取れるようになったことは、リアルな空間における「空気」の共有、そしてそれを肌で感じる、といった体験の喪失に繋がりました。後者がなくとも自由に生きることはできますし、表面的には問題はないのかもしれません。しかしながら、物理的に人と「つながっている」ことは、人の精神状態において、孤独感の減退や仲間・帰属意識の増大につながるのではないか、と思います。物理的距離というのは、メンタルヘルスにおける要点なのではないでしょうか。元論文はこちら(https://www.jsph.jp/docs/magazine/2022/09/69-9_p647.pdf)かと思いますが,大学生の他に妊婦・労働者・医療従事者への影響もそれぞれまとめられていますので,よく勉強になりました.
学生に関しては,中国での16万人規模の大学生を対象とした大規模縦断研究でも同様にうつ症状は有意に増加している結果となるなど,ローカリティではなく世界中で起こっていることからも,人間が抱えるクリティカルな問題なんだと再認識しました.
コミュニケーションと運動が効果的な解決方法として挙げられており,これも感覚として非常に納得度の高いものです.
コミュニケーションに関しては,今後メタ空間でのコミュニケーションが加速すると一つの解決策になりうるのでしょうか.
運動に関しては,外出そのものを抑制するのではなく,「一人でのランニングや散歩などは積極的に容認する」ようなムーブが生まれるといいなと個人的にはずっと思っています.経済的困窮がうつや自死念慮と繋がっているという結果にはすごく納得感があります。
私がスタッフとして関わっている認定NPOで運営している学習支援には所謂「子どもの貧困」の当事者である小中高生の子供たち(記事で触れられている大学生より少し下の年代ではありますが…)がたくさん通って来てくれています。
その中には生活保護を受給している世帯の子供であったり、経済的に苦しい状況に置かれている子たちも多くいます。
そして、その子達に共通しているのが「自己肯定感の低さ」「将来に希望を持てない」といった課題です。
自分の存在自体を認められず、将来に対して諦め感を抱いている子供達。私から見て、彼ら彼女らは生と死の境界線に立たされているような感じで、ふとした時にその境界線を超えてしまうのではないかという不安を抱くこともあります。
経済的困窮と心身の健康は密接に関わっており、支援を行うときは、そのどちらの視点も欠いてはならないと強く感じます。