プーチン大統領 ウクライナ4州「併合条約」に署名
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注目のコメント
防衛省・防衛研究所の高橋杉雄さんとの議論の受け売りなのですが、
・4州に住むウクライナ人をウクライナとの戦争の前線に立たせる「人柱」として徴兵できる
・4州への攻撃はロシアへの攻撃とみなして核兵器使用への正当化ができる
という狙いがあるのではないかとのこと。ただし、併合はずっと検討されてきた中でこのタイミングだったというのは、ウクライナの反撃を受けて何かしらの牽制を仕掛けないといけないこのタイミングだったのではないか。
この流れ(特に2点目)でウクライナのNATO加盟申請も必然な気すらします。つい数日前にロシアへの編入についての住民投票が行われたので、それを受けての併合ですね。
https://www.bbc.com/japanese/63056766
中国史的な発想だと、一回の投票で編入について賛成多数を得てもロシア側が敢えて併合せず、3回の投票を経て3回とも「是非ロシアに併合して欲しい!」という民意を得てから、ようやく併合するというのが伝統的な流れなのですが(ex.漢→魏の禅譲。もちろん全部やらせ)、プーチンは素早く併合を宣言しましたね。
3回も茶番を繰り返す必要はないにしても、わずか数日での発表というのは、ちょっとガッツキ過ぎな気がします。
やはりウクライナ軍の反抗がキツいので、かなり焦っているのかも。
これで、これら4州の奪還を目指すウクライナ軍の行動は、ロシア的には「ロシア本土への攻撃」ということになります。戦術核の使用も含めた、徹底抗戦の構えを取るのでしょうか。
ただし、既に併合済みのクリミア半島で先日起こった爆発について、ロシア軍は「単なる事故である」と言い、ウクライナからの攻撃であることを認めませんでした。
「ロシア本土への攻撃」を認めると、一ランク上の報復をしなければならない、というリスクを抱えることになります。クリミアについては、それを避けたように思われます。
ロシア側の意図も揺れ動いているのかもしれません。