「ニュートラル」と「ターミナル」、金利の意味するもの-QuickTake
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注目のコメント
金利の種類についての解説で、オススメ。
現在は、政策金利がFOMC参加者が見込む中立金利より高い状態。一方、ターミナルレートはもっと上がるとも見込んでいる。つまり、まだインフレが収まらない可能性が高く、一方でインフレ率は中長期の成長率より高い状態にあるという解釈をしているということ。
下記の中立金利の推定の長期推移の動向と絡むが、金利の長期推移と、ドル円(①)、株価(②)への影響をそれぞれコメントしているので、興味がある方は併せて下記Pickでのコメントをご参照いただきたい。
①https://newspicks.com/news/7596284
②https://newspicks.com/news/7597541
『米連邦公開市場委員会(FOMC)が四半期ベースで中立金利の推定値を公表し始めた2012年、FOMC参加者の中央値は4.25%だった。その後10年をかけてこの水準は引き下げられ、今年7月には2.5%となった。』ニュートラルな金利つまり中立金利=自然利子率(景気を加熱も減速もさせない水準の金利)に対して、政策金利をどうするかというのが金融政策の本質であり基本です
ターミナルとは最終的な金利という意味で、今回の利上げの最終到達点のことですね。普段はあまり出てこない用語です
自然利子率と政策金利の距離感で中央銀行は経済をコントロールしようとします。物価と雇用ですが、これは景気(GDP成長率)と密接な関係にあります
金利でのコントロールが難しい場合は、流動性の量を目安に金融政策を行うことがあります。これを非伝統的手法ということもありますが、少し前までは世界の金融政策はこちらでなされることも多かったですね
この記事がメタ的に意味することは、金融政策が伝統的手法に戻ってきた、ということでしょうか