【専門家に聞く】日本は天然ガス争奪戦を生き抜けますか
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エネルギーにしても、食料にしても、海外依存度を減らす施策を実施することが最重要であり、喫緊の課題です。
いかに国産化できるか、それにより今後は国力が決まると思います。
注目のコメント
発電におけるガスの消費量はずいぶん前から減り始めていたんですね。今後も日本のガス依存度は低くなっていく見通しですが、問題は2030年。記事の中に出てくる図(2030年の発電電力量)は第6次エネルギー基本計画を参考にしているのですが、この2030年時点の電源構成は現実的なものでしょうか。
足りない部分が生じた場合は、LNG火力で補うことになると思いますが、昨今のガス価格値上がりを考慮すると、あらかじめ計画的・戦略的に調達してコストを抑えたいところです。もしもこの計画があまり現実的ではないとなると、LNGの調達にも影響が生じて、結果的に電気代を押し上げることにならないでしょうか。「いざとなれば、高いお金を出してスポット市場でLNGを買い集めることはたぶんできます。しかしそれをやると、お金を持っていない新興国がLNGを調達できず、結局、サプライチェーンが止まってしまうかもしれない」自分たちだけがお金でガスを買えたとしても、解決策にはならない、というのは大事な視点ですね。
エネルギー価格の高騰を抑えるには、結局のところ、「どうにかしてロシアに戦争を止めてもらう」とのことですが、それは日本の力ではできないことであり、そういう状況に依存しなくてはならないことが問題です。
エネルギー安全保障に関する議論をもっともっとする必要があるので、この種の次回の特集にも期待したいと思います。サハリン2の新会社への日本企業の参画、こういった文脈・機微について素人の妄想ではあるが、落ち着くべき均衡に落ち着いた、のではないかと思う。
前提:日本は、欧米とは違う、一種の緩衝地帯・国。かつ元々、資本参画や長期契約があった状態
・ロシアにとっては、新会社にすることで権利をより強化できる(いざというときに、首根っこをより強く抑えるための新会社)
・ロシアにとっては、産出される天然ガスで足元はキャッシュインが持続できる(売れなければ資源は減り、金も入らない、単なる損失)
・日本にとっては、LNGの調達を足元は行うことができる
・欧州にとっては、ロシアからのパイプライン供給を止める・減らすなかで、大体としてLNGが必要な中で、日本がロシアから調達できなければ世界的な需給がもっとタイトになり、調達量と価格の両面でよりリスクが高まる
ただ、このパワーバランスは、欧州の脱ロシア天然ガスが進めば変わっていく。均衡も変わる。
まずこの冬を乗り越えることが欧州にとってのキーだが、来年やそれ以降はどうなっていくか。それはウクライナ情勢自体やプーチン大統領の去就なども含めたシナリオプランニング。