ノーベル賞有力候補 日本から長谷川成人氏ら3人 米情報会社
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長谷川成人博士のALSに関する業績ですが、TDP-43というタンパク質の神経細胞への蓄積の発見、およびTDP-43のリン酸化がALSの発病に関係していることの発見です。
https://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/048090625.pdf
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0006291X06023187
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ana.21425
Google scholarで確認すると、2006年の論文は2524件、2008年の論文には、661件の引用がなされています。
それまで、ALSは、家族性ALSの研究からSOD1というタンパク質の関与が疑われ、研究も比較的活発に行われましたが、家族性よりも多い孤発性のALSの場合には、SOD1で説明がつくのかは、疑問に思われながらも、研究が続いていたという感じでした。TDP-43の蓄積は、多くの孤発性ALSに見られるものであり、大きな研究の進展でした。
ALSは、筋萎縮性側索硬化症の略で、神経が障害され、体の筋肉が動かなくなってくる疾患であり、車いすの物理学者ホーキング博士が罹患していたことでも知られています。
https://www.nanbyou.or.jp/entry/52
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0
今後、この成果を基盤にALSの革新的な治療が出てくることが望まれます。