2022/9/20

【発見】あなたが思う以上に、人はあなたを助けたがっている

INDEX
  • 助けを求めるのが気まずい理由
  • 助ける人と助けられる人のすれ違い
  • 親切は人のためならず
  • 他人に助けを求めるコツ
  • 感謝を示せば心の負担が軽くなる

助けを求めるのが気まずい理由

他人に助けを求めることには、心理的にさまざまな抵抗が生じがちだ。拒絶されることへの恐れや、無理強いすることへの恐れに加えて、「自力でなんとかすべきだ」という自己責任論も立ちはだかる。
だが最新の研究によると、多くの人は、他人が快く(むしろ喜んで!)手を差し伸べる可能性を少なく見積もりすぎているようだ。
9月にサイコロジカル・サイエンス誌に発表されたこの研究論文では、2000人以上を対象にした6つの小規模な実験が行われた。いずれも、「助けを求める側」の視点と「求めに応じて助ける側」の視点を比較するようにデザインされたものだ。
どの実験でも、助けを求める側は、友人や見知らぬ人が喜んで助けてくれる可能性や、助けた人がそのあと良い気分になる可能性を、常に過小評価していた
実験に取り組んだ研究者たちは、こうした期待値の読み違えが、多かれ少なかれ、他者に助けを求めることに対する障害になっているのではないかと指摘する。
「このような思い込みは、なくてもいいハードルになりかねません」と、論文の共同執筆者である心理学者のスアン・ザオ博士(スタンフォード大学SPARQ研究員)は言う。
(Dean Mitchell/Getty Images)