「アンダーアーマー」売却、名物社長は何を間違えたのか
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記事によると、アンダーアーマーは、D2Cへのシフトの中で、量販店を中心とした展開によってビジネスが立ち行かなくなったのだそうです。
明確な経営方針を持ちながら失敗した理由について、
「1990年代に日本のスポーツ市場のしくじりを見てきた。メーカー、量販店などが在庫を抱え、苦境に立たされた。自分はそのことを知っていたのに、より大きく、より早くという企業行動が骨身に染みついていたからだろう」
と安田さんは語っています。
安田さんはどのような方かはよく存じ上げませんが、この失敗を語れるのは素敵な方だと思いました。
同時に、そのような方でも、数を追いたくなるということの難しさです。常々思いますが、変革とは、何か企業を大きく成長させたり、新しいことをやることが目的ではなくて、その企業が本来大事にしたいことを守っていくために、社会に適応するように変えていくということだということです。
リーダーが自分に限界を感じたら退く、というのは、そのための辛いけれどとても素晴らしい決断であるようにも思います。
ドームは、ジムでたまに運動する程度の自分でもよく知っているブランドで、良い商品を作られてきた会社だと思います。この思想を伊藤忠も大切にしてもらいたいと思います。98年にドーム創業者の安田さんとアンダーアーマー創業者のプランク氏が出会い、「売上20億円ぐらいのブランドにしたい」と言っていたのが、7000億円規模、日本事業のドームも400億円に成長したのはすごいですね。安田さんはアンダーアーマーが開発した身体に密着する繊維と機能に衝撃を受けたとありますが、自分も野球をしていた小学生時代に愛用していました(中学からは別のブランドに浮気しました、すみません)。
伊藤忠、「アンダーアーマー」日本代理店を買収
https://newspicks.com/news/6905353
「アンダーアーマー」のドームが経営陣刷新、伊藤忠の幹部がトップに 創業者の安田氏は退任
https://newspicks.com/news/7270870良記事でした。この短い記事で、読んだあとに、安田さんのことをまるっと分かった気になれる記事の運び、筆者である中村さんの業界への目線、本音を引き出せるお二人の関係性、心地の良い交響曲を聴いたような気持ちになりました。