バスに乗るとアプリが自動起動する日立の「世界初の運賃システム」がイタリアで大成功したワケ
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交通事業者と乗客の双方にとって嬉しさをもたらすシステム。きっかけはコロナでの乗員抑制とのことだが、結果的にクルーズ船乗客の回遊促進や、地元住民の乗車時のストレスフリー化という価値にも広がっている。
20年以上前にイタリアに行った際、確かに性善説に基づく従来からのシステムがあったが、不慣れな観光客からすると、そのシステムを理解するのにも時間が掛かり、且つ言語の問題もあって理解が正しいのかにも自信が持てない(性善説前提ではない日本の交通システムに慣れ親しんでいると特に)。
こうした「悩み」に抽象化すると、海外でレンタカーを借りた際の駐車場や高速道路のシステムや、レストランのチップ制度など、同じように「これでいいのかな?」と不安になるシーンが思い浮かぶ。
そうすると、このような自動起動システムが価値を発揮する対象として、公共交通に限らない機会も見えてくる。
「些細なことかもしれないが意外とストレスになっていること」に着目するのは、灯台下暗しの価値提供機会の発見に繋がる。発注者に問題意識があって、それへの的確なソリューションをデジタル技術で提供する。
DXの王道だと思います。
「スマホでなんかできない?」くらいの話が発端ならこんなユニークなシステムは出来なかったでしょう。
でもDXの現場ってその類の話が多い。