(ブルームバーグ): ローソンは9日、子会社で高級スーパーを運営する成城石井が東京証券取引所へ新規上場申請を行ったと発表した。

ローソンの資料によると、今後、日本取引所自主規制法人による上場審査を経て東証から上場承認を得る必要がある。株式市場の動向などの影響で成城石井から上場申請が取り下げられる可能性もあるとした。ローソングループの今後の業績に与える影響を含め、開示すべき事態が発生した際には速やかに公表するとしている。

ローソンは4月12日に成長投資のための資金確保などを狙いとして成城石井を東証に新規上場させることを検討していると明らかにしていた。日本経済新聞は同日、2023年までにプライム市場への上場を目指し、上場時の時価総額は2000億円を上回る可能性もあると報じていた。

ローソンが成城石井の新規上場検討、成長資金確保など狙い (2)

   公式ウェブサイトによると、成城石井は1927年に東京都世田谷区成城で創業。88年に神奈川県に2号店を出店し、現在は駅構内の店舗を含めて全国で多くの店舗を展開している。ワインや輸入食材、総菜など幅広い品ぞろえを特徴としている。

ローソンは2014年に丸の内キャピタルから成城石井の全株を取得し、子会社化。現在の店舗数は買収時の約1.7倍に当たる200店超に達する。

(背景情報などを追加して更新します)

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