熱帯低気圧は明日にも台風に 海面水温や風など発達の条件揃う

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注目のコメント

• 谷村 研人

  国内航空会社 気象予報士

  ・2022年09月07日

  南の海にはすでに熱帯低気圧がうろついていましたが、すでに米軍は台風相当の勢力に発達したとして予報を開始しており、日本の気象庁もまもなく台風に昇格させるものとみられます。
  進路についてはばらつきはあるものの、本州付近に上空の高気圧が居座る関係で、その縁を回るように南西諸島方面から東シナ海を北上する傾向が共通しています。そのまま中国や朝鮮半島方面に進むことが示唆されており、現時点では本州付近に接近する可能性は高くありません。
  
  本州上空の高気圧がなぜ居座るかというと、フィリピン沖の太平洋での積乱雲の活動が活発となっているということが挙げられ、このため低緯度で上昇した空気が中緯度の本州付近でゆるやかに下降して上空で高気圧を作るためです。この状態は少なくとも来週末までは続く見込みです。
  フィリピン沖で積乱雲の活動が活発ということは、これからも熱帯低気圧がうろつく環境になるということを示唆しており、この台風の後にもまた別の台風が発生する可能性も数値予報からはうかがえるような状態となっています。
  
  9月は一般に台風シーズンですが、その名の通り台風に気を付けなければならない状態がしばらく続きそうです。最新の気象情報にご注意ください。