英10年債利回り、11年以来の高水準 トラス新首相就任受け
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これまでの過去20年で見ても、英国はG7で最も財政支出が積極的であり、2001年対比で5倍以上に政府債務が拡大してます。
一方、日本の政府債務は2001年対比で1.8倍とG7諸国で伸び率が最小です。週休三日制や今回の補助金によるバラマキは大衆迎合の政策です。先進国で唯一の10%を超えたインフレ率は20%を超えると見られています。本人は自分をサッチャーになぞらえて鉄の女と呼んでいますが、やっていることは日本の民主党と類似点が多くあります。市場が反乱するのもさもありなんです。もっと恐ろしいのは、英国は米国より社会の風潮で先行することがままあります。戦争終結前に最大の功労者であるチャーチル首相落選、戦時中から用意された戦後の社会保障制度導入、ミニスカートとビートルズに代表される大衆文化、レーガン大統領より先にサッチャー首相就任、労働組合潰しと新保守主義、クリントンより先にブレアが第三の道、などです。英国は6年で4人目の首相。前の女性首相メイさんはもう忘れられています。そういう状況です。
トラス首相のバラマキに対する警戒感が高まっていることと、今月15日にイングランド銀行が国債の市場売却を決めること、米国の長期金利が上昇していること、の3点が主な金利上昇要因と言えそうです。