大手会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY)、コンサル分離
日本経済新聞
36Picks
コメント
注目のコメント
会計監査と各種コンサルティングを同じクライアントに提供することで生じる潜在的なコンフリクトを解消しようという長年の課題への対応の一環。
首尾よく分離ができれば監査側のパートナーのフトコロには億円単位の分割にともなう対価が、コンサルティング側のパートナーには自社の株が割り当てられます。
ただ、この件については、ここからまだまだ相当に長い時間がかかりますよ。グローバルでの承認は分離を保証するものではなく、各国のパートナーのご機嫌いかんでは白紙になるかもしれません。
目先のお金の問題はありますが、逃げ切れるのであればお茶を濁しながら両方とも抱えておきたいというのが本音ではないでしょうか。
記事の最後
「他のビッグ4ではPwCグローバルのボブ・モリッツ氏が英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、監査とコンサルの両部門を持つことが競争力につながるとして、分離に否定的な考えを示している。」
というコメントがそれを物語っています。アクセンチュアが総合ファームとしての存在感を増す中、監査法人系ビッグ4は常に監査クライアント・独立性担保等の厳しい成約に縛られていました。
監査クライアントにコンサルティングを遂行できないという制約があるのであれば、コンサルティングファームとしての機能(というより範囲)が分断されるようなものです。時間はかかるかと思いますが、ビッグ4の他もいずれは同じ道筋を歩む気がします。コンサルが分離独立→その後保証だけでは収益伸びない監査部門がコンサル業務開始→コンサルの比率高くなって分離を検討
の繰り返しですね
非保証業務のコンフリクト容認の強弱が繰り返される、時代の波に合わせる形で。
![アプリをダウンロード](/resources/images/banner-app-download.png)