Amazon、処方薬ネット販売に参入 中小薬局と患者仲介
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調剤の外部委託は何年も前から議論されてきましたが、IT技術の進歩とコロナ禍を背景に何らかの形で構想が実現しそうです。
あまり知られておりませんが、コロナ禍に入ってから厚労省から0410通知なるものが発令されており「患者が薬局において電話等による服薬指導等を希望する場合は、当該患者の同意を得て、医療機関から患者が希望する薬局にファクシミリ等により処方箋情報を送付することができる」が時限的に認められております。
これにより実は既に患者さんがオンライン診療もしくは電話再診といった形で受信した場合、薬局が患者宅へお薬を配送することがすでに可能になっています。
しかし私の薬局でも月に十数件はこちらの0410対応の処方箋を扱いますが、全ての患者さまが薬局での受取りを希望され、コロナ陽性の自宅療養中の方以外で配送したことはありません。
恐らくですが支払い方法が事前に登録できないのと、薬局の数が多すぎて生活導線上の薬局に寄った方が楽という2つの点があると思います。
Amazonのプラットフォームを使えば支払い方法については解決できますが、AmazonのUI以上に多過ぎる薬局が立地的に優位すぎて配送を希望する患者さんはそこまで多くはないのではと考えています。
(NewsPicksを読まれている方はお忙しい方が多いと思いますが..)慢性疾患で薬を飲み続けている人には朗報ですね。配送と顧客基盤に強みを持つAmazonが、中小規模の薬局向けにオンライン服薬指導のシステムを提供するそうです。
先日to Bのオンライン診療サービスからは撤退を表明したところですが、薬局向けのAmazon Pharmacyは堅調なんでしょうね。
いちユーザーとしても、薬局に行くのも待つのも面倒なので、どんな体験になるのかとても楽しみです。医師としても、患者としても、オンライン薬局の仕組みを活用しています。私の住むニューヨーク市内では、パンデミックが始まる前から紙処方箋の完全廃止、オンライン薬局の普及の取り組みが行われていたため、パンデミック後の遠隔診療の浸透がスムーズでした。
コロナ診療においては、薬剤の当日配送の対応もされています。Amazonの仕事だけでは実現は難しいかもしれませんが、すでにタイムラグへのフラストレーションもなくなっています。緊急事態へのしなやかな対応という意味を含め、選択肢を持っておくことは重要なのかと思います。
ただし、オンライン薬局にもいくつもの欠点があり、全く万能ではありません。例えば、紙処方箋がなくなり、薬局への訪問もなくなると、実態が見えにくくなります。薬が行方不明になる、患者が迷子になってしまうケースなどもあります。移行期には様々な問題が浮き彫りになると思いますが、オフライン薬局との良い補完関係を築き上げていく必要があるでしょう。