2022/9/6

【苦難】人工血液は「輸血の未来」を切り拓けるか

NewsPicks編集部 スタートアップ
街で聞こえる「献血お願いします」の声。献血車に乗ってジュース1本で差し出すその血液が、何日使えるものか知っているだろうか。
血液には、赤血球やリンパ球などいろんな成分が含まれる。なかでも最も寿命が短いのが、出血を止める働きがある血小板だ。わずか4日しか持たない。
日本でも年間100万人以上が輸血を受けているが、血が足りていない。
そこで期待が集まるのが、人工血液だ。
過去100年間、人工血液は実現されていないが、京都のスタートアップ、メガカリオンがiPS細胞からつくろうとしている。
今年6月には、他人由来のiPS細胞から作られた血小板の輸血に世界で初めて成功した。
輸血を献血だけで賄う現状の危うさと、研究開発スタートアップの苦難について、メガカリオンの赤松代表に話を聞いた。
INDEX
  • 寿命は4日、輸入不可
  • 「冷凍保存」で大量生産
  • 順調では、ありません
  • 自転車操業、「資金苦しい」
  • 可能性を信じ、あがく