JCBがスマホ決済参入 大手カード初、若年層取り込み
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その後の当社のニュースリリースで、「デジタルバリュープラットフォーム」として発表されていましたね。
クレジットカードを中心とした決済廻りの機能をJCBがライセンスホルダーとして、ブランド=非金融事業者向けに提供する。その接点となるアプリ等は「イネーブラー」として海外を中心にソリューション展開しているBackbaseと組んで提供する、所謂「アズ・ア・サービス」的なビジネスモデルを志向するということのようです。
銀行業界がBaaS(Banking as a Service)に注目しているのと併せて、金融サービス・機能の「アズ・ア・サービス」化が加速しそうです。JCBがスマホ決済に参入するというのは、実はすごいこと。
JCBのカードは、早くからQuick Payの枠組みでApple Payに対応していて、私も日常的に使っているが、いわばそれはクレジットカード会社としてのデジタル化の第2段階であるデジタライゼーション(digitalization)。
今回のは、場合によっては既存のクレジットカードの否定にもつながる一歩としての第3段階のDX(digital TRANSFORMATION)だと受け止めています。
社内の意識改革が進んでいなければ、内部の検討段階で反対意見が出てきてこういう動きにならないはずで、それは「イノベーションのジレンマ」とよばれます。
そのジレンマをカード最大手のJCBが軽々と乗り越えてきた、というのが、実はこの記事のニュースバリューです。JCBはすでにスマートフォンでのQRコード決済を2019年からスタートしています。これまではカードを紐つけて決済をする方式でしたが、口座型のスマホアプリを強化し、スーパーアプリ化するということではないでしょうか。
前払式口座を給与振込口座に指定できるようにし、送金も可能にする。AlipayやWeChat Payのように、保険や投資サービス、あるいはライフスタイルサービスなどをアプリに付け加えていくという構想だと思います。