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富士通株式会社(ふじつう、英語: Fujitsu Limited)は、日本の総合エレクトロニクスメーカー、総合ITベンダー。通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにそれらに関するサービスの提供を行っている。日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つ。 ウィキペディア
時価総額
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挑戦によりポテンシャルのある失敗はできるが、そのポテンシャルを顕在化させるには、むしろ学びの抽出が重要。学びが直接的/具体的すぎると、全く同じ場面では活かされるかもしれないが、ずれた場面では活かせなくなってしまう。つまり、1の失敗から1の学びしか得られない。学びを一段抽象化すると、異なる場面でも学びのエッセンスが活かされる。
例えば、「地震が来たら机の下に隠れる」という学びを、一段抽象化すると、「災害時には安全な場所に避難する」となる。そうすると、安全な場所とは机の下に限らず、高台の上や体育館など様々なものが出てくる。そうなると、地震だけでなく、「津波が来たら高台に避難する」「豪雨が来たら体育館に避難する」というように、異なる場面にも活かせるようになる。
いかに一つの失敗を他の場面にも応用できるように汎用化するかが、学びの肝ではないか。
もうひとつ、それを個々人に閉じるだけでなく、組織に広げて、失敗を経験していない人もあたかも経験したかのように学びを活かせるようにする共有も大切。ここは逆に、抽象化された学びだけではイメージが湧かなかったり、当たり前のものにしか見えない可能性がある。むしろどんな具体的な場面に直面し、そこからどんな失敗を経験し、どんな思考回路によって学びを抽出したのかというストーリー単位で共有することが有効ではないか。イメージが湧くことで、「では自分の身の回りで起き得て、且つこの学びが活きるのはどんな場面か?」と想像が湧き、失敗を経験していないにもかかわらず学びを活かせるようになる。
この組織単位を、部署・企業・業界・社会・国家とより大きな括りまで広げることができれば、より失敗のレバレッジが効くことになる。
担当外の仕事をやる、勝手に他部署の人を巻き込んで仕事をする、は日常茶飯事です。前職時代を含めて。
したがって、「挑戦が当たり前の富士通を作る」と聞いたとき、「大企業では、挑戦できないが当たり前ではないのですか」は、素の質問でした。
大企業に所属している知人の話を聞くと、確かに人が豊富にいる分、「分業」と「仕組み」が確立されているな、といった印象があります。
皆さん、優秀な方ばかりなのですが、美鳥一人に妙な「担当」という者が割り当てられている分、その人のポテンシャルを十分に発揮できていないのでは、と思ったこともあります。
もちろん、豊富なリソース(人もお金も)、確立された仕組みがあることは、大企業に所属したことがない身としては羨ましい、または参考にしたいと思うことも多々あります。
挑戦することの重要性は、大企業であろうがスタートアップであろうが、ベテラン社員であろうが若手社員であろうが変わらないはずで、挑戦できないことを会社や環境や上司のせいにすることも違います。
ビジネスにおける正解は一つではないこと、仮に一つしかない場合もアプローチ方法は複数あること、正解を見つけるのは自分自身であることを当たり前に感じられる人が増えるといいですね。
ジャック・ウェルチは「大企業の良さは、空振りできること」と言っていますが、GEも富士通もいつの間にかがんじがらめになっている感があります。天才技術者池田敏雄のスピリットを今こそ生かしてほしいと思いました。
①「挑戦は当たり前ではない」
自分はスタートアップの「大企業の人は挑戦していない」的な見方が好きではない。組織には規模・責任に伴うプロセスがあり、挑戦のしやすさが違う。
例えば孫さんはNTTの経営はできないし、NTTのトップはソフトバンクの経営はできない(だから最近のNTTや、本記事の富士通の変化はすごいと思う)。それぞれトップも組織も個性があり、何にフィットするかが違う。
環境によって挑戦・変化のしやすさは違うし、組織環境を変えることは大変(だからフィットしない場合は、個人は転職が正だと思っている)。また大変だからこそ組織は、時間を投資して醸成・進化させる経営マター。
②「許容できる範囲を決めて、いくらでも失敗しなさい。」→「何を学んだの?」
範囲定義と、それを超えたときに動くのが上長の仕事で、その範囲に収めながら挑戦するのが任せられた人の仕事。
範囲定義しているから、成果としては失敗でも、経験で前進できるならそこが未来につながる。そしてその時に「なぜ失敗した?」(問い詰め・否定のWhy、気を付けてはいるがやってしまう…)ではなく「何を学んだ?その時に戻れるなら何をする?」とHowにつなげる。
③「抽象度が高い、目的に向かった再発防止」
失敗の出方は毎回違う。個人的には抽象度が高く、目的に向かった再発防止が重要だと思っている。
ただ、抽象度が高いから使いこなすには一緒に経験することが重要。それが組織知になっていると、チェックリストをこなすことが目的化せず、またシンプルになる。
④「キラキラが全てじゃない」
稼ぐこと=価値に対価をもらうことで、運用など「複雑なモノを当たり前にやる」がに支えられている。既存事業や直接稼げない人・部署(自分はこれに該当)は、いなくなったら困るレベルと共通認識となるだけの価値かを自問自答しながら、誇りを持ちたい。
一方で「未来で稼ぐための準備」も重要。まだ認識されていない価値に対価をつけに行くのは大変。だから既存事業側は大変なことをやってくれていることに感謝しながら支援できていることに持ちたいし、新規事業側は支援に感謝してその原資を最大活用する責任(「千、三つ」ではなく「十、三つ」にする!)に頑張りたい。
その中では当然挑戦なんて難しいはずです。でも新規事業における失敗は、全く次元の違う話ですよね。そもそも答えがないのだから、とにかく試して答えを探さなければならない。それが失敗かどうかは、成功するまで続けなければそれすらわからない。そういった風土をいきなり既存事業に求めることはとても難易度が高いと感じています。ですから富士通さんのように、思い切ってその機能を子会社化して切り出したり、全く違う環境に留学という形で放り込んでみる、というのは良いのかもしれないと感じています。あらゆる手段と方法で、少しでも大企業の優秀な人材にも失敗できる経験を踏める場を生み出していきたいですね。
保守運用の重要さを自ら口頭で説き、「本来、そこのマネジャーがやるべきことは、魅力的な職場環境になるように改善し、同時に保守運用がいかに重要な仕事であるかを示すことです。」と考えることも論理的にはおっしゃる通りと感じつつ、既存事業の職種的につらい部分への対処を"運用"だけでなんとかしていくことは現実問題難しいところがあるように感じたからかもしれません。
社員の方々がどのように感じているか知りたいなと感じます。