[イスラマバード 29日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)理事会は、パキスタンへの11億ドル超の追加支援を承認した。IMFと同国政府が29日に発表した。

支援プログラムを1年間延長し、特別引き出し権(SDR)を約9億4000万ドル相当増やすことで合意した。

サイエ副専務理事は声明で、パキスタン経済は「不利な外部環境」に直面しており、燃料税とエネルギー料金の引き上げを予定通り行うことが「不可欠」と指摘。ウクライナ戦争の影響に言及したほか、成長の不均衡をもたらした緩和政策など国内の課題にも触れた。

パキスタンは深刻な洪水被害にも見舞われているが、サイエ氏はこれには言及しなかった。

同国は外貨準備もわずか1カ月分の輸出を賄う程度に落ち込み、巨額の経常赤字と高インフレにも悩まされている。