【稲川琢磨】パリで連日満席の「クラフト酒」レストランとは
連載2日目は、フランスで日本酒の醸造・販売を行うWAKAZE代表の稲川琢磨さんが考える「夢」や「成功」に迫る。
ワインやビールと比較すると、日本酒の市場規模はかなり小さいのが現状。しかし、ワイン文化の強いフランスで手応えをつかんだ稲川さんは、「日本酒を世界に広める道が見えてきた」と語る。
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一方で国内の日本酒産業は徹底保護主義で、新規参入が認められていない。時々参入する日本酒ベンチャーは規制のため国内で売れないので「輸出専用」メーカーになっているという状態。国内で「売れる」日本酒を新たに作るためには、既存の醸造所を買うしかない。どんな業界にも競争と新陳代謝が必要なのではと思う。
「日本酒を世界酒に」をスローガンにフランスで酒造りをするWAKAZEの稲川さんにお話を聞きました。
詳しくは連載5回目に説明しますが、厳密に言うと、WAKAZEの酒は「日本酒」ではなく、「クラフト酒」に分類されます。
なので、クラフトビール市場と比較して説明してもらったのがすごくわかりやすかったです。
日本酒がビールみたいに世界中で飲まれるようになったら、すごいですよね。
飲み会なんかの最初に「とりあえず(日本)酒!」というか。
日本の居酒屋でもなかなかそういう状況にはなく、「若者の日本酒離れ」と言われて久しいですが、海外で日本酒が「かっこいい」存在になると、その状況も変わるかもしれません。
ちなみに、フランスでも「若者のワイン離れ」と嘆かれているそうですよ。
夏野さんがコメントされているとおり、日本では日本酒業界に新規参入しようとしてもまず認められません。徹底排除が貫かれています。斜陽産業だったにもかかわらず。
だから、WAKAZEも三軒茶屋の醸造所ではどぶろくをつくっていました。日本酒をつくらせてあげてよ~んと思っていましたが、それもこれもフランス、その先にある世界展開のためのプロローグに過ぎなかったんですね。
パリ郊外に酒蔵をつくって日本酒を世界酒へ。なんて壮大な目標なんだろう!と感激したのを思い出しますが、ホンダ、ソニー、京セラなどもみんなこういうとこから始まったのかもしれませんね。心底尊敬。
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