(ブルームバーグ): 米アマゾン・ドット・コムは、プライマリーケア(1次医療)と遠隔医療の「アマゾン・ケア」サービスを年末までに終了する。シニアバイスプレジデントのニール・リンゼー氏が同社のヘルスケアチームに宛てた電子メールで明らかにした。

ブルームバーグが確認したこの電子メールで、リンゼー氏は「アマゾン・ケアは多くの点で会員に気に入られていたが、当社が標的としてきた大企業の顧客向けサービスとしては不十分で、長期的に機能しそうにない」と指摘。また、職を失う多くの従業員には社内の他のチームに加わる機会が提供されると説明した。

アマゾン・ケアを率いるクリステン・ヘルトン氏はこの夏から休職しているとブルームバーグが今月に入り報じていた。

2019年に開始されたアマゾン・ケアのサービスは、アマゾンが7月に34億9000万ドル(現在のレートで約4800億円)相当の全額現金による買収を発表したワン・メディカルと重複している。米1ライフ・ヘルスケアを親会社とするワン・メディカルは、米国の25市場で182の医療オフィスを運営。医師や24時間対応のオンライン医療サービスをサブスクリプション(定額課金)方式で顧客に提供している。

アマゾン、現金34.9億ドルでサブスク医療ワン・メディカル買収へ 

アマゾンは2月、アマゾン・ケアのサービスをニューヨークとシカゴ、マイアミ、サンフランシスコなど20都市に拡大する計画を明らかにしていた。

原題:Amazon Is Shutting Down Telehealth Service By End of Year (1)(抜粋)

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