文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表
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メディア芸術というジャンルそれ自体が世界のアートシーンの文脈でクリスティーズやサザビーズのようなマーケットの流通プレイヤーも不在,細々とクライアントを見つけインスタレーションかNFTに頼る程度,大学権威も機能せず地位を獲得できずにいる.そのアートシーン上の成熟がない限りアーティストを排出する舞台としても機能しない,漫画などでお茶を濁すものにしかならない,ということでは.
メディア芸術というのは個々の作家性だけで完結できるファインアートなどに比べ,本来遥かに金がかかる芸術.ドバイとか一部の企業くらいしかまとまった制作資金を用意できない,大学は当然そんな予算を調達できずかつてのフランス王立アカデミーのようなスタンダードも示すことができない,したがってマーケットが不在で定常的に生産可能なプレイヤーも殆ど不在,権威不在の状況で,細々と展示などやっても抜本的な問題が残り続ける,ということも背景にあるのでは.
終了は非常に残念ですね.極めて残念なニュース。若手アーティストの登竜門だったのに、一般応募なしにするということは、文化庁メディア芸術祭の育成機能を捨て去るということとイコールです。文化庁には再考頂きたいです。
驚いた。マンガ、アニメ、ゲームなど日本が本場であることを示し、かつ的確な選定で権威も育んだ四半世紀の表彰。国が直接この分野を讃えることの意味も大きかった。文化庁は、一定の役割を終えたので今後は国際的な発信を強化する、と説明している。今後の強化策を強く期待します。