デジタルプロダクトパスポート(DPP)とは?循環経済を目指す「欧州の重要戦略」を解説
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第4次産業革命のビジネス実務論に
デジタルプロダクトパスポート(DPP)とは?循環経済を目指す「欧州の重要戦略」を解説
寄稿しました。
第70作になります。
世界的なカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー(循環経済)に向けた取り組みが加速する中、市場に投入される製品が持続可能性なものになるよう、製品の製造元や使用材料、リサイクル性などの情報を製品ライフサイクル上で共有する「デジタルプロダクトパスポート(DPP)」と呼ばれる取り組みが注目を集めています。今回は、サーキュラーエコノミー実現の鍵となるDPPについて解説しました。記事中の図について。いつもこんな感じのやつが出てくるんですけど。これ見ると「このループを一周する前と後、何も増えない、何も減らない。つまり何も変わっていない。」という印象を受けます。大変不正確ですし、人々に「大きな誤解をさせる」元凶だと思っています。
実際は「このループを回すために」エネルギーが必要なのですし、そのエネルギー源が何であるか、によって経済性や環境へのインパクトの程度が大きく左右されます。
「悪い影響が大きすぎれば(回すのに余計石炭燃やさなきゃなんない、とか)」このループを回すこと自体「やる意味がありません」し、そんなリサイクルは正当化できない、ということになるのです。
「何でもかんでもリサイクルすりゃいい、ってもんじゃない」とはそういうこと、です。既存の業界からすると追加コストが発生するので積極的にはなりにくいと思うのだが、欧州では既得権益層よりも振興業界の方がロビー活動などにおいて力を持って行きているということなのだろうか。