防衛費増額「GDP比2%では足りない」 萩生田氏、教団問題も釈明
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日本のGDPが頭打ちの中で、GDP比だけの議論には限界があると私も思うが、そのためには「日本の軍事費のあり方」を色んな観点から議論することが必要です。
憲法を改正して自衛隊を明記しても、憲法第9条自体をなくすわけではないし、「平和国家」の看板を降ろすわけではない。
先日も古賀誠氏が「憲法第9条の堅持」を訴えたが、萩生田氏の本音は憲法9条自体をなくすことのように思える。そう考えるならはっきりそう言うべきである。
ちなみに日本の軍事費は世界で9番目。ロシアやイギリスの約8割。フランスやドイツとほぼ同じ。
政府支出に占める割合(約2.5%)も、イギリス(4.7%)、フランス(3,2%)より低いがドイツ(2.5%)とは同レベル。
GDP比2%にしたら、ロシアを大きく上回り、米国、中国に次いで「世界3番目の軍事費」になる。これと「平和国家」をどう折り合いをつけるのだろうか。中国、ロシアを含めた他国はこれをどう見るだろうか。
1位:米国(7780億ドル)
2位:中国(2520億ドル)
3位:インド(729億ドル)
4位:ロシア(671億ドル)
5位:イギリス(592億ドル)
6位:サウジアラビア(575億ドル)
7位:ドイツ(528億ドル)
8位:フランス(527億ドル)
9位:日本(491億ドル)
10位:韓国(457億ドル)
※数字は2020年
安全保障は単なる軍事力の優劣だけで論じるのではなく、外交も含めた「国際社会における日本のあり方」が前提にあるべきだと思うし、その際には、曲がりなりにも「平和国家を標榜する国」としての矜持があってしかるべきだと思うし、それがない国に私は誇りを持てない。
「普通の国」になりたいと言われるが、人生色々、国家も色々である。