日本の大学教育は、なぜプアなのか?
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ウィリアムさんは、「私は日本で教育を受けていないので日米の比較はできません。」といっているように、日本の大学についての知識がないので、議論がずれてしまっている。
たとえば、日本の大学でも、奨学金をもらって自分で返済する学生は多い。しかし、それが学習意欲に直接つながるわけではない。むしろ、奨学金返済のためのバイトが忙しくて勉強ができないというのが現状。夜中までバイトをして、ほとんど寝ないでそのまま授業に来ても、内容が頭に入るわけがない。
また、「ナレッジをどう応用するかを教え」るためには、少人数でディスカッションするような授業が必要だが、日本の大学には、そのような授業をするための人手がない。雇うためのお金もない。アメリカの大学より学費が安いから。私もそうだが、100人、200人いる授業で、「ナレッジをどう応用するか」などを伝えるのは難しい。
ちなみに、私の前任校であるケンブリッジ大学では、日本と同様の授業に加え、毎週の少人数(2~3人)チュートリアルが必修であった。ここで、授業内容を復習して発展的内容を議論することで、学生の実力が一気に伸びる。これも、学生一人当たりの教員数が日本よりはるかに多いからこそ出来ることだ。
こうした問題点を取り上げることなく、大学を議論しても無意味だ。NPはもうすこし大学の現場を正しく伝える努力をしてほしい。
追記:
Tanaka Tomomiさん
最近は、日本の大学でも教授の採点は行いますし、結果が悪いと指導が入ることもあります。働きはじめて思うのは、もうまとまった勉強の時間をとるのは難しいということ。仕事や生活のあいまの細切れの時間でコツコツとインプット、アウトプットを繰り返すしかすべがない。1年100冊本を読んで、書いて、議論して。その体験はとても濃密で貴重。大事なことは、いつも過ぎ去ったあとにわかる。