“複製”された脳が解き明かす自閉スペクトラム症の秘密は、症状の理解や治療法開発のヒントになるか
コメント
注目のコメント
流行りの「脳オルガノイド」を自閉スペクトラム症研究に応用した研究。このような理解だけでは、ヒトのこころの営みをすべて理解するには程遠いが、バイオプシーなどで調べることが困難な脳という組織の中で、しかも発生・発達過程で生じていることの理解の一助にはなる。
発達障害を、その程度によって、病気と捉えるか個性と捉えるかはなかなか難しそうですが、この様な研究で少なくとも周囲の人々の理解が進むのは、大変価値のある事だと思います。
ASDでもアスペルガーであれば、人の気持ちの理解が難しいが故に挑戦的でリスキーな仕事ができ、組織のトップに上り詰める、みたいな事は往々にしてあるかと思います(外から観察すると、その為に組織全体がカサンドラ症候群に陥っているように見える場合もありますが汗)。大切なのは、やはり周囲の理解だと思います。>> 必要以上に成熟が早い細胞と、そうではない細胞が混在した場合、脳の発達に大きな違いが生じる可能性がある。これは、発達の過程で細胞が同じネットワークとして互いに「結びつこう」とするからだ。「より成熟した神経細胞があると、歩調が崩れるという問題が発生します」と、ケンブリッジ大学で幹細胞を用いたASDと脳の発達を研究するディープ・アディヤは説明する。「神経細胞が発達する歩調が崩れれば、脳の発達も異なってきます」
当事者から見てここがポイントで、この歩調の差を埋める治療法が出てくると生きづらさが緩和されます。